就労継続支援B型を検討するときの基本
就労継続支援は、働くことに関する機会や支援を考えるための障害福祉サービスの一つです。厚生労働省の障害福祉サービスの案内では、就労継続支援A型は雇用型、B型は非雇用型と位置付けられています。B型では、生産活動などの機会の提供と、就労に必要な知識・能力の向上のための支援が示されています。
ただし、サービスの利用に関する手続きや個別の利用の可否は、一律には決まりません。見学では制度名だけで判断せず、作業内容、説明の受け取り方、相談のしやすさが自分の希望と合うかを丁寧に確認しましょう。
最初に伝えたいのは「希望する伝え方」
ろう者・難聴者の方にとって使いやすいコミュニケーションは一人ひとり異なります。手話、筆談、文字による連絡、口話、補聴機器の活用などを、事業所側が一律に決めるのではなく、自分が希望する方法を事前に伝え、対応できる範囲を確認することが大切です。
連絡や見学の申込みの際には、次のように具体的に尋ねると確認しやすくなります。
- 見学・利用相談では、どのような方法でやり取りできるか
- 手話での相談を希望する場合、対応できる支援員や相談の進め方はあるか
- 当日の説明で、筆談や文字での補足をお願いできるか
- 連絡事項や予定変更は、どの方法で受け取れるか
- 相談したい内容を、事前に文字で伝えることはできるか
「手話対応」という言葉だけで判断せず、見学当日、日々の作業中、個別相談、急な変更時に、それぞれどのように意思を伝え合えるかを尋ねることがポイントです。
見学で確かめるコミュニケーションと環境
見学では、支援員との会話だけでなく、作業の説明や周囲との情報共有がどう行われるかも見てみましょう。必要な配慮の内容は人によって異なるため、自分にとって分かりやすい場面・困りやすい場面を手がかりに質問することが役立ちます。
作業説明について聞くこと
- 作業の手順は、口頭以外に文字や写真などで確認できるか
- 分からない点が出たとき、どのように質問できるか
- 作業の変更や注意事項は、どのように共有されるか
- 開始・休憩・終了などの合図を、どのように把握できるか
相談と情報共有について聞くこと
- 困りごとを相談する相手と、希望する伝達方法を選べるか
- 担当の支援員が不在のとき、必要な情報をどう引き継ぐか
- 面談や打合せで、内容を確認する時間や方法を相談できるか
- 緊急時や予定変更時の連絡方法を、利用前に確認できるか
質問への答えだけでなく、質問したときに相手が確認しながら説明してくれるかも、継続して通う場を考える際の材料になります。
作業内容は「今ある仕事」と「変わる可能性」の両方を確認
作業が自分に合うかを考える際は、具体的な工程、必要なやり取り、分からなくなった場合の確認方法を聞いてみましょう。大和で現在案内している軽作業は、箱詰め・組み立て・検品です。作業は時期や受託内容により変わるため、見学時点で案内される内容と、今後変わる場合の説明方法も確認すると安心です。
たとえば、次のような質問が考えられます。
- 作業ごとに、どのような説明や確認が必要か
- 手順を文字や視覚的な方法で確認したい場合、相談できるか
- 作業内容が変わるとき、希望する方法で説明を受けられるか
- 自分が大切にしたいコミュニケーションの希望を、誰に伝えればよいか
「どの作業ができるか」を急いで決めるよりも、必要な情報を受け取り、質問し、相談できる環境かを確かめることが、選択の土台になります。
制度の相談先と大和への見学・利用相談
大阪市では、障がい福祉サービスの利用について、お住まいの区の保健福祉センターに相談したうえで申請手続きを行い、支給決定後に指定事業者と契約して利用する流れが案内されています。利用に関する手続き、受給者証、個別の条件については、大阪市「障がい福祉サービスの利用について」を確認し、まずはお住まいの区の窓口へ相談してください。
大和は大阪市阿倍野区西田辺町にある、ろう者対応型の就労継続支援B型事業所です。手話ができる支援員が在籍しています。見学・利用相談では、希望するコミュニケーション方法や、確認したい作業・環境のことを遠慮なくお伝えください。見学・利用相談は電話06-6627-9946で受け付けています。事業所への相談とあわせて、大阪市の窓口で制度上の手続きや利用に関する確認を進めるとよいでしょう。
大阪市阿倍野区・西田辺で就労継続支援B型をお探しの方は、阿倍野区でB型をお探しの方へと見学・利用相談のご案内もご覧ください。