就労継続支援A型とB型を検討するとき、「賃金」と「工賃」という言葉の違いが気になる方もいるでしょう。大切なのは、金額だけで優劣をつけることではなく、サービスの仕組みと、ご自身の希望・状況に合う利用条件を確認することです。ここでは制度上の基本と、相談時に見ておきたい点を整理します。

A型とB型は、雇用契約の有無が制度上の大きな違いです

厚生労働省は、就労継続支援A型を雇用型、B型を非雇用型として位置づけています。A型は、適切な支援により雇用契約等に基づいて就労する人に、生産活動の機会や必要な支援を提供するサービスです。一方のB型は、雇用契約に基づく就労が困難な人に、生産活動などの機会と、就労に必要な知識・能力の向上のための支援を提供します。

この違いは、どちらが一律に適しているかを示すものではありません。利用の可否や条件は個別に確認する必要があります。制度の詳細は、厚生労働省「障害福祉サービスについて」で確認できます。

「賃金」と「工賃」は、仕組みとあわせて確認します

A型では雇用契約に基づく就労であることから「賃金」、B型では生産活動に対して支払われるものを「工賃」と呼ぶのが一般的です。言葉の違いを理解する際には、雇用契約の有無と、それぞれの事業所で示される支払いの考え方をあわせて確かめましょう。

厚生労働省はA型の賃金とB型の工賃に関する実績を公表していますが、平均値は個人の受け取る額や特定の事業所での条件を示すものではありません。作業内容、利用の状況、事業所の運営内容などで事情は異なります。金額の比較を急ぐのではなく、事業所から提示される説明を確認することが重要です。厚生労働省「障害者の就労支援対策の状況」も、制度や公表情報を確かめる際の参考になります。

利用前に確認したい5つのこと

見学や相談では、次の項目を自分の希望と照らし合わせて確認すると、制度の理解が具体的になります。

  • サービスの種類と契約の扱い:A型かB型か、雇用契約に関する説明を確認する。
  • 作業内容:どのような作業があり、現在案内されている内容や担当の考え方はどうなっているかを聞く。
  • 利用の条件と時間:利用日数・時間、通所に関する条件などは、個別の状況と事業所の案内をもとに確認する。
  • 工賃・賃金の説明:支払いの考え方、算定方法や条件について、事業所から説明を受ける。
  • 支援と連絡の方法:作業中の相談、困ったときの連絡、希望するコミュニケーション方法を伝えられるかを確認する。

大阪市で利用手続きを確認するには

大阪市では、障がい福祉サービスの利用について、原則としてお住まいの区の保健福祉センターへ相談のうえ申請手続きを行います。支給決定後に受給者証が交付され、指定事業者と契約してサービスを利用する流れが案内されています。実際の申請先、受給者証、利用条件については個別の確認が必要です。まずは大阪市「障がい福祉サービスの利用について」で手続きと相談窓口を確認しましょう。

ろう者・難聴者の方は、希望するコミュニケーション方法を事前に伝えます

ろう者・難聴者の方に必要なコミュニケーションは一人ひとり異なります。手話、筆談、文字による案内などを一律に決めつけず、見学や利用相談の前に、ご本人が希望するコミュニケーション方法や確認しやすい連絡手段を伝えることが大切です。制度説明、作業内容、契約に関する話を十分に確認できる環境についても相談しましょう。

阿倍野区西田辺町の大和に相談するとき

大阪市阿倍野区西田辺町の大和は、ろう者対応型の就労継続支援B型事業所で、手話ができる支援員が在籍しています。現在案内している軽作業は、箱詰め・組み立て・検品です。ただし、作業内容は時期や受託内容によって変わります。

大和では見学・利用相談を受け付けています。相談の際は、希望するコミュニケーション方法、作業について知りたいこと、利用に関して確認したいことを事前に整理して伝えるとよいでしょう。お問い合わせは06-6627-9946へ。あわせて、お住まいの区の大阪市保健福祉センターに制度上の手続きや利用条件を確認し、ご自身に合う選択を進めてください。

大阪市阿倍野区・西田辺で就労継続支援B型をお探しの方は、阿倍野区でB型をお探しの方へと見学・利用相談のご案内もご覧ください。